株式投資初心者のためのコピペ投資術 Q&A

Q1.この決算書でなぜストップ高になるのか解説してほしい
Q2.860%投資法について
Q3.四季報を見るのに時間がかかりすぎる
Q4.自社株買いについて
Q5.通期との比較について
Q6. 今の日本の株式市場のような、上昇基調且つボラティリティ大な相場における、低位株の優位性って何? って聞かれたら何と答えますか?
Q7.将来的な投資戦略について(不動産投資)
Q&A インライン回答1
Q&Aインライン回答2


Q1.この決算書でなぜストップ高になるのか解説してほしい

9927 ワットマン 2011.8.1

今日(2011.08.04)は教えていただきたいことがありメールしました。
9927 ワットマンという銘柄なんですが、
8/1に第1四半期の決算短信が出た途端
↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ 


2日連続ストップ高だったのですが、私が見ても
この決算短信で株価が上がったのかわかりません。
決算短信のどこがどう投資家の方へ好感を及ぼしたのか、教えていただけませんでしょうか?

A1.あおやま回答


質問ありがとうございます。

見るべきポイントは今年を見るのではなくて前年からの変化です。
今年の分にも去年の決算情報が比較できるように載っています。

まずは上の表の前年と比べて売上が下がっているのに営業益と経常利益と四半期純利益が上がっているのに注目です。
四半期純利益の前年との比較では、1株利益1.57倍ですね。

しかもそれが企業努力で販売管理費等コストを下げてこうなっています。
震災からの影響で、今季の売上の下落があったと考えると
今後はさらに売上が改善されると推測したのではと思います。

詳しくは8ページの四半期損益計算に載っています。

財務の部分は去年との比較をみていないのでノーコメントですがあんまり変わってないと推測します。
とすると同じ資産内容で利益が増えたという事ですね。

元々低PBR銘柄なので上方修正が出るとすぐに上がります。

これは上がるのもある意味当然だと思います。
ちょっと勢い良すぎなので今日は落ちちゃいましたがね。

もっと下がって落ち着くようであれば、寝かせて次の波を待つのもありかもしれないですね。
次は通期の上方修正か増配発表かな~
半年~1年くらいかかりそうですがね。

とりあえず注目だけして気持ちを切り替えて他も探す事をお勧めします。
株式投資をやっていると、こんな事は日常茶飯事ですからね。
少しは助けになりましたでしょうか?

Q2.860%投資法について


1.当時 投資された銘柄はスクリーニングで
   PBR    1倍以下
   PER    50(?)倍以下
   時価総額 100億以下
   投資金額 3,000円以下
  の条件で抽出されたのですか?

2.その銘柄は今回のマニュアルの
  四季報のチェックポイント
   株主持分>時価総額
   現金>有利子負債
   剰余金プラス
  をクリアーしたものですか?
  さらに営業利益・純利益は過去マイナスで
  直近予想プラスまたはマイナスどちらだったのですか?

3.業績が低迷してるから1桁台の株価なのでしょうが、
  それが復活するかどうかを見分けるには決算書の
  どこを見て判断すればいいのですか?

A2.あおやま回答


検索ですが同じPBR1倍で引っかかります。
PERは入れてないですね。

例えばキムラタンは今は1株資産が1.23円程度なので引っかからないですが
当時は1株資産が7円くらいありました。
新株発行して1株資産が薄まったので引っかからなくなりました。

バナーズも6円くらいなので7円だと引っかからないと思いますがもうちょっと
下がってくれば引っかかります。

2.その銘柄は今回のマニュアルの
>   四季報のチェックポイント
>    株主持分>時価総額
>    現金>有利子負債
>    剰余金プラス
>   をクリアーしたものですか?
>   さらに営業利益・純利益は過去マイナスで
>   直近予想プラスまたはマイナスどちらだったのですか?
PBRではクリアしてますが営業CFなどはかなり問題ありですね。
当然過去はマイナスです。

直近予想は黒字ですが本当に達成できるか微妙なところです。
だから株価が10円以下なのです。

バナーズの場合はエコカー減税があり新車が好調というのと不動産賃貸が満室というのを決算書情報から調べて、その当時赤字出しまくりの海外(ベトナム)投資をしていたのですが、それから撤退したのでその損失さえ確定させれば本業のみでプラスが出るとの判断です。

キムラタンも子供服メーカーでありながらテレビや充電器、DVDプレイヤーを作っていましたね。
他にもカメラのレンズパーツとか電子機器をやっていました。
そこから完全に撤退して現在は本業に回帰しています。

倒産寸前の銘柄は色々と足掻いていたりするのが見えるので楽しいですよ。
リスクを取るならこんな方法もありますよという事で公開しています。
失敗しないようにマニュアルを作ると、どうしても無難なものになるのですが
800%取るにはガンガンリスクを取らないとできないよって事です。

3の決算書のどこを見てというのは個別案件になるので付録記事にて順次追加予定です。
お楽しみに

回答になりましたでしょうか?

Q3.四季報を見るのに時間がかかりすぎる。


スクリーニング4つ指標で絞込みを行うと9月25日時点で
121銘柄抽出できます。
四季報で調査するには件数が多すぎます。
株価が下がったので対象が増えているかとは思います。

更に絞るとするとどの指標を見直した方が良いでしょうか。
リスク面から自己資本比率を40%にしても76銘柄あります。
青山さんの場合のこの程度の銘柄数であれば全て四季報で
調べているのか、更にどれかの指標を変えて絞込みしている
のかご教授頂けると幸いです。

【指標】
時価総額 100億円以下
PER  20倍以下
PBR  1倍以下
自己資本比率 20%以上
投資金額3万円以下
以上、宜しくお願いします。

A3.あおやま回答


質問ありがとうございます。
四季報で調べるには時間がかかりすぎるという事ですが、
最初の段階では、全ての指標を細かく見ている訳ではありません。
スクリーニングの指標は同じですね。

まず、いくつかのポイントがあります。
見るべきは営業CFがプラスかどうか。
基本的に営業CFがマイナスの場合は投資対象から外します。

それをクリアしたら次に、保有現金と負債のバランスを見ていくと
いった具合になります。
これだけでも詳しく見ていく銘柄は絞られます。

最初の段階では時間をかけて調査するに値する銘柄かどうかを判断しています。
切り捨てる時は本当に一瞬ですね。

これもリスクとのバランスで、リスクを取って高い利益を求める場合は細かく全部見ていく
必要がありますが、安定を目的とするのであればガシガシ切り捨てて問題ありません。

私の場合ですが、リスクを取る銘柄は5000円以下で買える銘柄に限定しています。
全てが個別案件なので最初から詳しく調べますが見るべき銘柄数はかなり絞られます。

参考になりましたでしょうか?

Q4.自社株買いについて

よく「自社株買い」という言葉を聞きますが、自社株買いをする
意味とその結果株価にどのように反映されるのか、教えていただけませんか?



A4.あおやま回答


質問にあった自社株買いですが、自社株買いを行う会社は
まず自社の株式を買うほどの余裕がある会社となりますね。
そういう意味でもプラスの評価になります。

当然市場に取っても自社株買いをする事によって買い手が
増える訳ですから株価にも良い影響を与えます。
あとは買い取った株をどうするのかによっても変わりますね。
そのまま持っている場合と、自社株消却する場合があります。

そのまま持っている場合は大して影響はありませんが、
将来また売りに出す可能性が残ります。
自社株消却は買い取った株式を発行自体無くす事です。
自社株消却をすると発行株数自体が減るので配当の率も変わります。

基本的に自社株買いはどれも既存の株主に取ってはプラスに働きます。
私個人としては、配当は課税対象になってしまうのでその分、自社株買いをして
資産価値を高めてくれる方が嬉しいですね。

と言うことで回答としてはよろしいでしょうか?

Q5.通期との比較について


4720 城南進研の3Qの決算が昨日出たのですが 

Qより通期の(営業利益・経常利益・1株利益)のほうが少ないのは
どういうことなのでしょうか?
普通は逆なのではないかと思うのですが・・・

A5.あおやま回答


今出先で見ているのでざっくりとですが
見ているのは通期の予想ではないですか?

これから出費の予定があるとか予想の仕方によって変わります。
(経営者の性格も出ます。ちょっと控えめに予想を出す人もいます)
現在の結果がよくて、通期が低めだとすると、上方修正の可能性があります。

予想はあくまで予想なので参考程度にして、現在の結果を見て
予想修正きそうだなとか自分で予想を立てていくのは投資戦略としてはありです。
でもインサイダーではないので細かい事までは予想できません。
なので、あくまでも結果重視で見ていくのがいいですね。


Q6. 今の日本の株式市場のような、上昇基調且つボラティリティ大な相場における、低位株の優位性って何?
って聞かれたら何と答えますか?


A6.あおやま回答


物色されてないのがまだたくさんあるってところですね
一部は既に物色されつくしているので、次は2部とかマザーズとか小さい市場が物色されます。
それも一巡したらまた一部が上がるのですが、有名銘柄と比べると低位株の方は、効率がいいですからね。

Q7.将来的な投資戦略について(不動産投資)


今、S○Iの口座開設の手続き中なのですが、
これから低位株投資をして、将来的には不動産投資による不労働収入でキャッシュフローを生み出したい場合、最初の不動産の購入資金に目標としていくらくらいが目安として必要なのでしょうか??

たとえば、仮に500万円資金がある場合、一部屋賃貸物件を購入した方がいいのか、
さらに低位株で資金を増やしてもう少し大きな物件を購入したほうがいいのかどちらでしょうか??

というのも、二つの大学が新たにスタートする中野において2万人ほど昼間の人口が増えるといわれる中で賃貸物件の需要がとても高まるのではないかなと思っているのですが、そのチャンスに対して少ない資金の今不動産に投資するのか、もっと資金がたまってから動いたほうがいいのか、こういった再開発を行っている都市で勤務している身としていろいろとむずむずしてしまうのですが、どんな準備をしていたらいいかアドバイスがあれば教えてもらえないでしょうか???

漠然とした質問ですがお時間のある時にお教えいただければ幸いです♪
いつもありがとうございます☆

A7.あおやま回答

不動産投資についてのアドバイスですが、素人であればあるほど地方に目を向けた方がいいとお奨めします。

低位株投資も同じで誰もが目にする東証一部上場などの大型で有名な株は当然注目されますよね?
そういった銘柄は、玄人がたくさんいて売買をしているから当然あんまり良い値段では買えません。
だから誰も注目していない低位株がお奨めとなるのだけど、不動産でも実は同じなのです。

当然、都内の再開発は、不動産関係者はみんな知っているし、一般の人が知る前に既に動いている訳です。
だから安くではなかなか買えません。
都心のメリットとしては、流動性が高くそれほど値が崩れないというメリットがあるけどれども
それでも競争が激しいので、良いと思う値段で入手できる確率は下がります。

それが地方に行くと買い手が少ないので有利な条件で買える確率があがります。
もちろん流動性は下がりますし、買うにしても情報が少ないので現地で探す必要がありますが、それでも割安な物件を見つける事は可能です。
もちろんエリアにもよりますが、流動性に関しても、Web掲載をきっちりしているところに売却依頼をすれば、それほど難しくなく売却も可能です。

お奨めは区分よりも、一棟を買った方がいいですね。
そうでないと壁を塗りなおすだけでも、同意が必要とか色々とメンドクサイ事があります。
都内近郊のワンルームマンション投資は買ってはいけません。詐欺業者が多すぎです。

私は最初に自己資金500万円で銀行からお金を借りて1棟からスタートしたけど、戦略によります。
人によってはゼロ円の人もいますし、借金をして大きな物件を買うのか、手元のお金だけで買うのかにもよります。
まずはどういった方向性で行くのか戦略を決める必要があります。

不動産投資系でお奨めの本は、次の2冊です。

ボロ物件でも高利回り 激安アパート経営―入居率95%を誇る非常識なノウハウ
1年で10億つくる!不動産投資の破壊的成功法

この2冊は、それぞれ対極に位置する投資法です。
ボロ物件=倒壊などの建物自体のリスクが大きくなる
優良物件=借金の金額が大きくなる
それの中間の投資法も存在しますが、どっちがいいかは自分で選択する必要があります。
まずは上記の本を読んで、それから戦略を考える事をお奨めします。

Q&A インライン回答1


> 私は投資戦略として、極端に安い銘柄への投資を決断し、銘柄検索を行っている
>ところですが、当然のことながら、業績等の内容が悪過ぎて、なかなか選択できない
>状況です。
> そこで、参考に青山さんが過去に投資した銘柄の決算書を見たのですが、
>マニュアルにあるキムラタンは営業CFがプラス転換したのを確認して
>投資ということで、非常にわかりやすいのですが、他の2社への投資を決断した理由を
>ざっくりとでけっこうですのでご教示いただけたら助かります。
> バナーズは平成21年度第1四半期に経常利益、当期純利益ともに
>プラス転換しています。
それ以前から人件費等の販売管理費の削減、有価証券の処分を行っていますが、
>その時点で 企業の姿勢からプラス転換を期待し、セミナーでも言われているとおり、
>潰れてもいいくらいのリスクを負って投資されたということなのでしょうか。

全くもってその通りです。営業益は出ていないが、不採算部門の閉鎖をして既に損失経常しているので少なくともこれ以上悪くなることはないだろうとの判断です。
もちろんプラスになるとは思って買っていますが、いつそうなるのかの予測まではできないですからね。
それまで潰れなければOKというつもりですね。
> 
> GNIについては、平成208月に発表された「合理化とコスト削減に向けた組織再編」に>沿って、 平成21年に入ってすぐに2度立て続けに特別損失を計上しています。
> 青山さんが投資をされた当時の決算書を見る限り、赤字額が減る見込みもなさそうですし、
> 営業CFも前期同様の大幅なマイナスとなっています。
> しかし、合理化とコスト削減に伴い、資産が大幅に圧縮されており、このことから、
>復活に賭けて投資をされたということなんでしょうか。

これもまたその通りですね。
これは損失の中身を見ることが重要ですね。
一過性のものなのか永続的に続くものなのか。当然合理化策に使う分は一過性の出費になりますね。

この価格帯の銘柄は、単純に赤字だからダメという事ではなくて、その赤字の中身まで細かく見る必要があります。
だから超低位株になっています。だから逆に大きな可能性を秘めています。

> 実際に、その後6月に業績が上方修正されています。
> 
> どちらの銘柄もやはりセミナーでおっしゃられていたとおり、無駄の削減、本業への
>回帰がキーワードに なっていると思われますが、損益計算書上や営業CF
>それほど改善が見られなくても(GNIのように)、 企業の姿勢から投資を決断されているの>でしょうか。
> そして、投資後は、次の四半期決算を見て、下方修正があっても企業の姿勢が
>変わらなければ継続、期待外れなら撤退ということでしょうか。
>(一概には言えないと思いますが。)

その通りです。
戦略の変更はちょっと株価が前後したくらいではしませんね。
安くなれば買い増しはしますけどね^^
> 
> 当然、極端に安い銘柄ですので、リスクも非常に大きいわけで、セミナーで
>おっしゃられていたように、 5銘柄のうち、どれかが当たればというスタンスですよね。
> 心底からリスクを許容しなければいけませんよね。

かなりの覚悟が要りますよ(笑)
全くお金がなかった当時に赤字のバナーズ10万株とか普通は買えないですよね。
確信を持って大胆に行動した結果今があります。
個別の銘柄については、投資助言法の制約があるのでできませんが、何かあればぜひご相談下さい。
> 
> 以上、今後の参考までに、当時のご決断についてお答えいただける範囲で教えていただけたら幸いです。
> よろしくお願い申し上げます。

一つ必要な事は自分を信じて決断する事ですね。
応援しています。

Q&Aインライン回答2


>普通の低位株を選別する際には、まず四季報による振るい落としを
> 行ってから決算書という順序ですが、超低位株の場合は四季報だけでは
>判断できないことが多いため、 自分が決めた株価以下の銘柄の決算書を全て見て行く、
>といったことをされたのでしょうか。
> 赤字が年々増加の一途といった銘柄は、四季報だけでも判断できるのかもしれませんが。

そうですね。 価格を30円以下で絞るとそれほど数が出てこないので休みの日を使って
一気に見るといった事をしていましたよ。最初は時間がかかりますが慣れてくればそれほど時間はかかりません。
> 
> 最近ですと、株価が一桁の銘柄がほとんどありませんので、例えば株価30円までと決め>て、 全ての銘柄の決算書を覗いていくイメージでしょうか。
> そして良さそうなのがなければ、40円まで対象を広げるとか。

その通りですね。
> 
> あるいは、特に何円までとは決めず、株価の安い銘柄から順に、良さそうな銘柄が
>複数見つかるまで決算書を見て行く感じでしょうか。

その場合もありますが基本上記ですね。全部見ていると時間が足りません。
> 
> ただ、一般的に株価が高くなるほど決算書の内容が良くなると思われますので、
>後者の場合ですと、 なかなか決断できず、結局超低位株を選択できなくなる
>気がするんですよね。
> で、実際、最近の私もこの泥沼にはまっている状態です。

そうですね。ある程度絞ってからの方がいいですね。
最後は決断しなければいけないのですが、お薦めはこれはと思う四季報と決算書を
全て印刷して出してまとめておくといいですよ。
今はやってないですが、最初の頃は毎回それをやっていました。
印刷代がけっこうかかりましたけど、いい勉強になりましたよ。
> 
> 何度も恐縮ですが、お時間があるときにでも、どういったスタンスで銘柄探しを
>行っていらっしゃったのか教えていただけると助かります。
> 
> 自分を信じて決断、ですね。
> そのためには本当に入念な下調べが必要ですね。(当たり前ですけど。)
> 試行錯誤しながら頑張ります。

応援しています^^

投資家あおやま
2012年3月24日作成
私の株式投資法の全てを公開しています。
興味のある方は以下のリンクからどうぞ。
株式投資初心者のためのコピペ投資術・序章

①株式投資初心者のための戦略的投資計画

②株式投資初心者のための情報の選別法

③株式投資初心者のための財務分析 - 四季報編

コピペ投資術セミナー動画を公開

④株式投資初心者のための財務分析 - 決算書編

⑤株式投資初心者のためのコピペ投資術-総論




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