Friday, December 23, 2016

②株式投資初心者のための情報の選別法

1.特化と集中

この章では、スクリーニングを始めとした情報の選別について学んでいきます。
必要な情報にのみアクセスし不要な情報を排除していきます。

そして最大のポイントは

・特化と集中です。

特化して集中すると利益率も上がります。
銘柄の調査時間も集中した分だけ取れますし、厳選できます。
さらに私は、低位株というジャンルに特化して投資しています。
私は小心者なので、1つの銘柄に絞る事ができずに5銘柄くらいに分散して投資をしていますが、それでも、少なくてびっくりされる方が結構いるのが逆に驚きでした。

絞り込み、そしてその銘柄に集中する事で利益を最大化できますし、次の戦略を新たに練る事もできます。失敗した時の反省も、銘柄数が少ない方が、やり易くなります。

取引の勉強をするというのなら別ですが、銘柄をある程度絞り込み、集中する事で大きな利益を手にする事ができます。

特化と集中とは逆に、分散投資という考え方がありますが、分散する必要があるのは資産をたくさん持っている人達だけです。分散する程の資産と呼べるような物がない投資の初期段階の場合は、集中していくことをお勧めします。

この作業にはかなりの覚悟が必要になります。

「収入は、覚悟に比例します」

参考までに、私が以前利益を出した銘柄にキムラタンという銘柄があります、
十分なリサーチを繰り返し結局、3円の株価で16万株購入しました。
株価が3円の株を、万単位で買うのはかなりの覚悟が入ります。
3円の株価を16万株購入すると48万円になりますが、当時の私にとって、十分大金です。
結局4万株を6円で売却し、12万株を11円で最終的に売却しました。

2.現在の環境と問題点


あなたは過去のどの人達よりも、お金持ちになるのに有利な状況にいるという事を認識して下さい。
どういう事かと言うと、あなたは既に最初の段階として、文字の読み書きが出来、電気や水道、道路、通信手段といったあらゆるインフラを低価格で使う事ができます。 

さらに、過去のどんなに優れた王様も夢にすら思わなかったインターネットを使い、世界中のあらゆる情報に瞬時にアクセスする事ができます。
それは過去どの人達も達成できなかった事なのです。

この情報化社会では、情報は基本的に無料で手に入ります。
問題は情報の量が多すぎて、どう処理してよいのかわからなくなるという事です。
掲示板などで、色々な人たちがさまざまな意見を言い合い、それらを聞くことで迷いも出てくることでしょう。
情報を聞き、正しい決断をして行動する事ができれば、成功に近づきます。
この章では、いらない情報を遮断し、必要な情報だけを抽出して調べる方法を学んでいきます。

3.検索指標

基本的に使う指標は以下の4つです。
  時価総額
  PER(株価収益率)
  PBR(株価純資産倍率)
  自己資本比率

4.時価総額

時価総額とは、株価×発行済み株式数を指します。会社自体の値段を表します。
時価総額の項目で何を絞り込むか?
一言で言うと会社規模を絞り込みます。

なぜ絞り込むかを説明する前に、世の中の法則を1つお教えします。
それは世の中には、お金が余っているという事実です。 
多くの人にはピンとこないかも知れないですが、これは事実です。
これが何を意味するか順を追って説明していきます。


株式市場のメインプレイヤーは誰でしょうか?
個人投資家でしょうか?
企業でしょうか?

答えは、保険会社、投資顧問会社等の機関投資家(営利企業)になります。

まず重要になるのは、機関投資家と個人投資家の違いを知る必要があります。
その違いがわからないと市場において個人投資家としてどう戦っていくか戦略の立てようもありません。

違いの1つ目は時間に対する考え方です。
営利企業の場合は膨大な人件費、家賃、支払い、仕入などの固定費をまかなう必要がある為、儲け続けないと倒産してしまいます。
投資に向かない時期でも、投資をしないという選択肢はありません。

逆にサラリーマン投資家の場合は、期間内と言わず、時間をかけて投資対象を調査する事が可能です。
とりあえず生きていくだけであれば給料の中から生活はできますし投資をしないと
生きていけないというわけでもありません。
投資に向かない時期であれば休む事も可能です。

そして、少額のお金を増やしていくという事について言えば、個人投資家の方が、はるかに有利なのです。
営利企業の場合は億単位から数千億単位で勝負しています。
投資規模の違い。これが違いの2つ目になります。
1億円を投資しただけで、相場が崩れてしまうところには投資できません。
低位株の利益が、いくら大きいからと言っても営利企業が手を出せない理由がここにあります。

銘柄を調べる手間が同じであれば、同じ労力をかけて少額しか置けないところよりも、一度にたくさん置けるところを探していきます。1億や2億を置ける場所ではなく100200億と一度に置ける場所が必要という事になります。

つまり株式市場においてこの世の中にはお金が余っていると言う事実を理解していると、彼らの様なプロの機関投資家達は、この小さな市場には入ってきたくても入って来られないという事が理解できます。

大きな金額を動かせない個人投資家は営利企業と同じ土俵で勝負するよりも少額でも儲け幅が大きい市場で投資をすることをお勧めします。

参考までに私の場合ですが、時価総額は100億以下を検索しています。
SBI証券のスクリーニングの場合は10億円単位なので100億円の場合は10となるのでご注意ください。

5.PER(株価収益率)

会社の利益と株価の関係を表していて割安性を測ることができます。一般的には、PERが低ければ低いほど、会社が稼ぐ利益に対して株価が割安であるといえます。具体的な計算方法は次のようになります。
PER(株価収益率)=時価総額÷純利益
               (=株価÷1株あたりの利益)
一般的には20倍以下が望ましいと言われていますが、超低位株を狙う場合は少し余裕を持たせるとよいと思います。
参考までに私は超低位株のケースで50倍くらいまでを許容範囲としています。通常は20倍以下を設定しています。
皆が弱気になっている局面では、企業側も収益予測の数値をかなり低めに見積もる傾向があります。
その業界全体の様子を知る必要がありますが、そこから上方修正が入れば、株価が上がる可能性が出てくるからです。
私が利益を出した過去の例で言うと、車の販売をしている会社で、その当時はエコカー減税があり新車が好調に売れているとの事でした。
新車販売が好調というニュースは、その会社個別の情報ではありませんが、そういったニュースを聞くたびに、自分が持っている、もしくはこれから買おうとしている銘柄と関連付けて銘柄選定をしていく事をお勧めします。
通常は20倍以下を設定しています。

6.PBR(株価純資産倍率)

PBR(株価純資産倍率)というのは、会社の純資産と株価の関係を表していて、PERと同様に株価の割安性を測ることができます。 これを使うと、企業の持っている株主資本(純資産)から見た株価の割安度がわかります。
PBRが低ければ低いほど『株価が割安である』といえます。
仮に会社が事業をやめて解散するとしたら、総資産から支払い義務のある費用を全て支払い、従業員に所定の給与や退職金を払って、それでも資金が残った場合、それらは全て株主の物となります。

PBRの具体的な計算式は次のようになります。
PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたり株主資本(BPS)
1株あたりの株主資本(BPS)=株主資本÷発行済み株式数
となります。

スクリーニングで使う数字としては、PBRは1倍以下に絞り込みます。

投資家ウォーレン・バフェット氏はいつでも、1ドルの価値のあるものを50セントで買うチャンスを狙っています。

このPBRという指標はそれと同じ手法を取る手助けをしてくれます。
しかし、このPBRは非常に優れた指標だとは思いますが完璧ではありません。
仮に資産の中に不動産があったとしてその価格を正確に出す事はほぼ不可能です。
なぜかと言うと、市場に出して初めて値段がつく場合もたくさんあるからです。
通常は簿価(帳簿上の価格)で計算しています。
アパレル関連の在庫もかなり微妙です。
流行遅れの売れる気配すらない商品を資産計上している場合もあるからです。
資産の中身を見る事は重要です。現金であれば、まず問題ありません。

7.自己資本比率

株主資本以外は借金なので、この数字が低い場合は注意が必要です。10%以下になると、どんな業種でも倒産の危険が非常に高いと言えるでしょう。
40%程度あれば倒産の危険も少なくなります。
この指標は、ある程度の安全性を見るために入れています。
業種によっても変わるので同業他社と比較するとよいでしょう。

8.スクリーニング情報まとめ


●時価総額:100億円以下 
PER(株価収益率):20倍以下が適当だが、値動きを期待する人は50倍くらいまでを目安に。
PBR(株価純資産倍率):1倍以下。
●自己資本比率:最低でも20%以上はほしいところ。 上がればそれだけ倒産リスクは下がります。

その他の移動平均乖離率等はテクニカル分析の指標なので基本的に無視します。

9.情報の選別 補足

世の中には情報が氾濫しています。
その情報の中でいらない情報を切り捨て、必要な情報だけを拾っていく事は重要です。
インターネットの掲示板等を見ていると、売り煽り、買い煽りもたくさんありますし、嘘は言っていないけど本当の事も言っていないなど、悪意のある情報もたくさんあります。  
重要なのは、情報を得るときに戦略をしっかり決め、その基準にあう情報を拾い、同じ基準を持って切り捨てるという事です。
その基準に沿って情報を選別し銘柄を探していきます。

参考になるかわかりませんが、私が現在投資している銘柄のお話をします。
銘柄名:ヤマシナ


【特色】十字穴ネジが主力。電線も併産。家電、自動車向けが中心。マンションなど賃貸が安定収益源
【連結事業】金属製品61(8)、電線・ケーブル35(3)、不動産4(61)、他0(50)
【減 益】金属製品(ネジ)は中国向け拡大だが、国内自動車向けが上期急減。輸入材流入でLAN向け電線きつい。下期、ケーブルに復興需要、自動車ハーネス向け回復、ネジ挽回も及ばず営業減益。税負担軽い。
【提 携】技術供与先の中国・東莞のネジ製造に資本参加。株式2割取得し現地日系メーカーへの製品供給に力点。東北の被災地で電線や通信ケーブルなどに復興需要。
詳細は以下


上記の四季報を見ていただくとわかると思いますがこの会社は、ねじメーカーです。
国内自動車向けが上期急減とあります。
これは主に震災の影響ですね。

しかし最近の7月24日に出たニュースでは、
「トヨタ、今年度生産30万台上積み」
トヨタ自動車が2011年度の世界生産台数を6月に公表した計画(739万台)から約30万台上積みし、約770万台に上方修正することがわかった。

 東日本大震災による部品不足が解消し、調達が軌道に乗ってきたためだ。生産台数は前年度実績(734万台)を4・9%上回る水準となる。トヨタは今年秋から本格増産に入り、生産の遅れを取り戻す考えで、主要部品メーカー側に方針を伝えた。
ソース

このニュースからねじメーカーであるヤマシナと結びつけて推測できるのは、
・部品不足の解消はトヨタ以外の他のメーカーも基本は同じなので、他メーカーも追随してくる可能性があると推測できる。
・部品の受注が増える。
・上期の減少を全てカバーできないまでも上方修正の可能性が出てくる。

さらにこんなニュースも出ています。
世界初、応力腐食割れに対する高い耐性を持った高強度アルミねじの開発に成功。

このアルミねじ開発のニュースは6月14日に発表されていますが、需要としては、かなり高い可能性があります。
重さは鋼鉄製のねじの約3分の1になりますからね。
軽量化したい物はいくらでもあります。 
車もそうですし、飛行機なんて特にそうですね。
もちろん、コストがどれくらいになるのかわからないので、採用されるかは別の話ですが。
では実際の株価はどう反応しているのか見てみましょう。



6月14日の発表時に少し反応していますがまた元に戻っています。
今までも強化アルミねじはありましたが応力腐食割れ(金属疲労の様な物)に対する耐性に難があったので、このニュースはインパクトが大きいと私は思ったのですが・・・

現時点(2011.08.26)でのPBR0.45

PERはちょっと高めの35倍ですが、これらのニュースを車の部品メーカーである
ヤマシナと結びつけて考えると、改善の可能性もあり、さらに復興需要もあります。
上記の理由からこの会社に投資していると、近い将来楽しい事になるのではないかと、私は予想しています。
風が吹けば桶屋が儲かると言う日本のことわざがありますが、それほど複雑な連想はしていません。
全体的に割とシンプルに考えています。
円高になれば輸出系が厳しくなるし、円安になれば輸入系が苦しくなりますね。
そういったニュースを聞いて、どのような影響を受けるかを考えていきます。
私は、このように情報と情報を結びつけて結果を予測する作業をしています。 

そして一度銘柄を決めたら、そこに資金を集中していきます。
「分散投資は無知に対するヘッジだ。
自分が何をやっているかわかっているものにとって、
分散投資はほとんど意味がない。」
ウォーレン・バフェット

確信を持って投資できる銘柄に集中していきましょう。



投資家あおやま
2011年7月25日作成
私の株式投資法の全てを公開しています。
興味のある方は以下のリンクからどうぞ。
株式投資初心者のためのコピペ投資術・序章

①株式投資初心者のための戦略的投資計画

②株式投資初心者のための情報の選別法

③株式投資初心者のための財務分析 - 四季報編

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④株式投資初心者のための財務分析 - 決算書編

⑤株式投資初心者のためのコピペ投資術-総論

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