Re: 最初の一歩

低位株の魅力は変動幅が大きいというこの一点だと思います。

変動幅が大きいという事は大きく儲けられる可能性もあるが大きく損をする可能性もあるという事でもあるわけです。
じゃあその中でどうやって儲かる銘柄を見極めて行くのかというところで私は決算書の情報からするようにしています。
それにより大きく失敗する確率を減らせますし、決算書の読み方などの勉強も同時にできます。

価値以下で買うという話を以前しましたがそれだけだと正直儲け幅が少ないので、私はさらに低位株の中でもさらに低位のボロ株(私の基準の中では株価30円以下くらい)に位置する銘柄も一部ですが取り入れています。
例をあげると先日36万円が132万円になりましたと記事を書きました。購入時の株価は3円です。3円12万株が11円で売れたという事ですね。

3年ちょっと前に交代した新社長がかなりのやり手である事は当時の決算書からも確認できます。しかし株価は1~2円、過去十数年に亘って赤字を出し続けていました。よく今まで持ちこたえていたなと思います。

不採算店舗の閉鎖や物流等の改革、新株の発行(1株資産が減るので通常はマイナス評価)をして資金を調達し、負債を減らし、自己資本比率を上げ財務体質は改善されてきました。
基本的には改革するのにもお金がかかります。不採算店舗を閉鎖するのも物流を変えるのもリストラするのもコストがかかります。なのでぱっと見ただけでは赤字は改善されていないように見えますが、どこにお金を使っているのか、それは一時的な支出なのか永続的な支出なのか決算書の情報から判断が可能です。
補足ですが、新株発行のメリットは返済の義務がない事です。
リストラや不採算店舗の閉鎖も一時的な支出になります。

そしてついに本業による利益確保(営業キャッシュフローがプラスに転換)。自己資本比率も回復していますし、ここまでくれば倒産のリスクは限りなく低くなります。
倒産しないとなれば待っていれば上がります。
その時点での株価が3円。ならば買いと判断したわけです。
ちなみに1株資産は1.23円ですのでバリュー投資の範囲からは外れます。
どこまでリスクを取れるかの許容範囲の問題です。
これが現金取引をお勧めする理由でもあります。自分の思惑と反対方向に行った時にも対処ができます。
それにレバレッジをかけなくても2倍3倍10倍と上がる銘柄は存在します。

決算書の情報を見るとき必ずしている事は3期分見ること。銀行が会社を評価する時も最低2期、通常3期分みます。
3期分あればお金の流れも把握できますし実態も把握できます。流れがわかると上記のような事が物語として読めるので楽しくなります。
ほんとに楽しい物は続き物の漫画を読んでいる感覚で、次の決算はどうなるのだろうかとワクワクして待ってたりします。
ちなみに上記の銘柄名はキムラタンです。まだ上がる可能性は否定しませんが、3円以下なら買うというスタンスなので今の価格では私は手を出しません。キムラタンの決算書に興味がある方はどうぞ。

社長が変わるとここまで変わるといういい例ですね。

サラリーマン投資家あおやま

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Comments

  1. SECRET: 0
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    あおやまさん
    お聞きしたいことの一つが解決しました。
    ありがとうございました。
    私は鮎川さんの本を参考に四季報からPBR1倍以下でPER10倍以下の銘柄を抽出しその中で株価の低いものを買ってます。
    昨年の3月からはじめましたが、20万の投資で10万ほどの利益が出ました。
    あおやまさんの銘柄選びの最初の一歩は何ですか?どのような条件でスクリーニングされてますか?

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  2. SECRET: 0
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    リムぞーさん
    解決何よりです。
    そして20万円の投資で10万円の利益が出ている事もいいですね。
    私がお願いしている税理士の先生に聞いてもかなりの人が損をしているようで儲かっている人は少数のようですよ。
    その中の一人なので自信を持っていいと思います。
    スクリーニングの条件は鮎川氏のを基本としているので同じですね。
    たまにPERを変えたりしています。

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