カンボジアの銀行と日系銀行の関わりと私のオススメ銀行

こんにちは!!!
投資家あおやまです。

カンボジアの金融機関の再編が凄い勢いで進んでいて、さらにその中では、日本企業の活躍もチラホラとあります。
日本の上場企業であるリネット・ジャパンがマイクロファイナンス事業を買収したりしてます。

リネットジャパングループ<3556>は平成 30 年2月 13 日開催の取締役会において、ソーシャル・マイクロファイナンス機関である「Chamroeun Microfinance Plc.(以下「チャムロン社」)の主要株主から株式を取得することを決議し、筆頭株主(持分比率 90%)となる株式譲渡契約を締結しましたことを、お知らせします。
ソースは以下
カンボジアにおける Chamroeun Microfinance Plc.の
株式の取得(子会社化)に関するお知らせ 
最近は株価にも反映されて上がっているみたいですね!

次に、JトラストがANZ Royal Bankの株式を55.0%取得しています。
Jトラストは、本日開催の取締役会において、ANZ Royal Bank (Cambodia) Ltd.(本社:カンボジア王国プノンペン特別市、以下、「ANZR」といいます。)の発行済み普通株式の55.0%をANZ Funds Pty Ltd. (以下、「ANZF」といいます。)から取得(以下、「本件株式取得」といいます。)することを決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
ANZ Royal Bank (Cambodia) Ltd.の株式取得に関するお知らせ
とこんな感じです。

三井住友銀行などのメガバンクもACLEDA Bankの株式を12.25%と取得数は少ないですが、カンボジアに投資しています。
カンボジア・ACLEDA Bank Plc.の株式取得について
http://www.smbc.co.jp/news/html/j200899/j200899_01.html

珍しいところでは地銀の滋賀銀行がカナディアバンクと業務提携しています。

全国地銀初!カンボジア カナディア銀行と業務提携へ
https://www.shigagin.com/news/topix/985

これらのニュースは、金融機関の発展は経済の発展に大きく影響を与えることになるので、できる銀行マンをはじめ、日本の経営者の方々がカンボジアに注目している証拠です。

その中で特に私がオススメするのは、ずばりABA Bankです。
なぜ私がABA Bankをオススメするかと言うといくつか理由があります。

まず、カナダ、ナショナルバンクがバックについた銀行であるということ。
これで資本面でもある程度安心できます。

そして、スマホから操作できるモバイルバンキングが秀逸。
これだけで、公共料金の支払いをしたり、電話の支払いをしたり、モバイル決済の送金をしたり、ABAの別のアカウントに送金したりできます。

システムが最新のためなのか分かりませんが、作業がスムーズで窓口に行く時も待ち時間が比較的短いなどなど色々とオススメポイントがありますが、その中で、もっとも素晴らしいのは、モバイルバンキングだけで定期に移せること。

普通は、銀行の窓口に直接行かないと定期口座には移せません。
日本に住んでいる方がいちいちカンボジアまできて定期に移すなんて現実的ではないですよね?
これがABA Bankのモバイルバンキングでは、窓口に行かなくてもスマホの操作だけで定期口座に移せます。
しかも金利は、年利4.75%と他行と比べても悪くありません。
弊社のお客様に私が、ABAを強くオススメする理由はここです。
家賃の送金指定口座にABA銀行を指定して、しばらく使う予定がなければ、家賃が入ってきたら、スマートフォンからの操作だけで、年利4.75%で回せる訳です。

気をつけないといけないのがClose at maturity(満期で閉じる)にしておかないと窓口に行って閉じることになるので注意が必要です。またカンボジアに行く予定があって、使う予定が無ければ、自動更新でも問題ないですけどね。


弊社にとっても、窓口に行かないでも入金できるなど、メリットがあるので、弊社のお客様には、無料で口座開設のお手伝いをさせていただいています。単に窓口に一緒に行ってちょっと通訳するだけですから20分ほどで終わります。

既にアカウントをお持ちの方で、モバイルバンキングを設定するには登録された電話番号へのショートメッセージ(SMS)の受信が必要です。

以前はカンボジア国内の電話番号登録のみ受付ていましたが、つい最近、仕様変更があり、海外の電話番号でも登録できる様になりました。

これから登録される方は、日本国内の電話番号を登録しておけば、いつでも再設定可能となりますが、既にカンボジアの電話番号で登録してしまった方は、残念ながら窓口のみでの対応の為、変更の場合は窓口までいかないといけません。

他にも、他行や海外送金をする場合は、モバイルバンキングとは別のインターネットバンキングにログインするための、クリプトマシン(25ドルかかります)というカード型の端末を受け取る必要があるので最低でも3営業日ほどかかりますが、可能です。

カンボジアの銀行は、ドル建て預金が可能でさらに金利が良いのでオススメです。
普通預金の金利は大したことはないのでモバイルバンキングから定期に入れられるABA銀行をオススメする訳です。

ちなみに日系企業が好んで口座開設を斡旋しているAcleda銀行は、三井住友銀行がバックについた銀行で、金利は悪くないけど、システムが悪いのか待ち時間が長く、カンボジアに住んでいる身としては、できれば使いたくない銀行の一つです。

過去に、窓口から現金を持ち込んで送金したけど反映されてないなど頻繁にあり、控えのスキャンコピーを相手に送って窓口に見せて始めて反映されるなどありました。

Acleda銀行では、システムの刷新をするとの発表があったので将来に期待ですが、サラリーマン時代は、金融機関のIT部門にいた身としては、はたして現在のシステムを可動させたまま次のシステムへの移行がスムーズに進むのか疑問です。

銀行などは連日取引が膨大にあり、稼働しているシステムは止められません。
止めても週末の2、3日くらいが限度でしょう。

その時間制限がある中で、全てのシステムを検証して、動作確認して、予行練習を繰り返して、過去の物から、新しいシステムに移行しないといけないので大変な作業です。
頻繁にアップデートするのが難しい物だからこそ最初に導入する時に、仕様や設計などは細かいところまで設計して、拡張性をもたせて設計するべきなのです。

でも、すでに、できてしまったシステムは止められないので、それを動かしながら、次のシステムへの移行をしないといけません。
みずほ銀行でも、過去のシステムからの刷新で苦しんでましたよね?

カンボジアならすでに稼働しているシステムを完全に止めて作業するなんて暴挙に出るかもしれませんが、、、(笑)

日本の銀行との大きな相違点として、日本の銀行には、破たんした金融機関に口座を持つ預金者一人につき1000万円までの元本と利息を保証するペイオフという制度があってカンボジアの銀行にはペイオフがないから不安だという人もいますが、基本的に私はペイオフの制度自体を信用していません。

日本の銀行がもし仮に預金封鎖や倒産が相次ぐ自体になったとしたら、その時は、ハイパーインフレになっている可能性がありますし、1000万円の価値が1万円程度になっているかもしれません。

鶏肉買うだけでこれだけの紙幣が必要な今のベネズエラみたいになっているかもしれないです。

画像参考
https://www.rt.com/business/436869-bolivar-hyperinflation-venezuela-prices/

カンボジアはペイオフなどの保証制度がないので当然リスクはありますが、ドル建てでの高い金利は魅力的です。
少額でも預金するだけならできるし、カンボジアの銀行預金はオススメです。
興味がある方はパスポート一つで開設できるので一度行ってみると良いですよ。
入国の際のビザは、観光ではなくてビジネスをオススメします。
金利で増えたお金にかかる税率が変わる可能性があります。
どういう基準で、居住者と非居住者を分けているのか明確な基準は分かりませんが、長期のビザが良い様です。

2018年11月7日追記
最近ABA銀行内でのルールが変わったのか、パスポート一つで口座開設はできなくなった様です。以前はホテルの住所でもなんでもOKだったのですが、今度から住所の証明が必要になりました。まあホテルの住所でOKだった今までがおかしかっただけで、ある意味当たり前ですね(笑)
方法はいくらでもあるのですが、お気をつけを。

投資家あおやま
ブログランキングに参加しています。
クリック頂けると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ

Comments