夢の代償

こんにちは!
投資家あおやまです。

今回はちょっと趣向を変えて物語風にしようかと思います。
こういう物を書く才能がない事を実感する今日このごろですが楽しんで頂けると幸いです(笑)

以下はフィクションです。

ここは東南アジアのとある国。
ある日本人青年がこの地に降り立ちました。

彼はお金もコネも無くこの地にきた青年です。
そのとある国の首都、何もないエリアを見つけてここを日本人街にしたい。
そう彼は夢を持ちました。

日本でセミナーをやり新規事業をやりたい人を募ります。
リスクの説明などを一切せずに言葉巧みに誘います。
そして勢いのある東南アジアのこの国で事業をやりたい人の出店をサポートします。
お金が無い彼は自分の利益だけはコンサルタント料として最初にちゃっかりと取ります。

こうしてそのエリアには日本人達のお店が1店、また1店と増えていき、その結果、日本人街らしくなってきました。
しかし、ここで周辺大家たちの家賃上昇が起こります。
何と相場よりも2倍から3倍の値段がついています。
相場を把握している人や地元の人たちは誰も借りません。
それでも日本から新規にきた人たちは周辺の家賃相場なんて知らないので彼は言葉巧みに進出企業を増やしていきます。

そんな状態の日本人街に進出して儲かる要素はほとんど無いのにです。
元々人通りの多い街ではありません。
抜け道として使う人もまばらです。
夜は街灯が無いので真っ暗になります。
ターゲットになり得る所得がある層は多くありません。

そんな状態のこの街に進出して果たして上手く行くのか疑問です。
東南アジアの物価に対して高額な家賃やコンサルタント料だと、金額設定を高くしないと回収出来ません。
そうするとお客様は集まりません。
まさに悪循環です。
しかし、彼は自分の利益を最初に確保しているので進出した事業がどうなろうが彼の知ったことではありません。
新たな顧客を探すだけです。
過去の進出実績だけを並べて日本で何度もセミナーを開催します。

元々この手の餃子ストリートとかラーメンストリートとかは地元の商店主達が集まって事業を始めたり、ナンジャタウンの様に一帯の権利を持った状態で始めます。
つまりある程度のコネがあるか、資金があるかじゃないとこのビジネスモデル自体が成り立たないのです。
そうでないとその街が有名に成ればなるほど家賃を値上げされる事が目に見えています。

それでも彼は新規のお客さんをこの地に連れてきます。
お金が無い、コネも無い。そんな彼だけが潤う夢に付き合う代償は決して安くありません。
こんな話が東南アジアのあちこちで聞こえてきます。
きちんとした業者と付き合わないと痛い目に遭います。

私の友人の起業家が「海外進出コンサルタントとは自分でビジネスが出来ない人がする事だ。
もし自分でビジネスが出来てそれほど儲かるなら自分でやれば良いだけだ。
それをわざわざ関係の無い他人に勧める理由がない。

自分でビジネスが出来て儲けられる人は自分のビジネスを拡大するので忙しいのでそんなコンサルティングをする暇はない。
自分でビジネスが出来なくて暇だから他人の進出コンサルティングをしているのだ。中には凄いプロ意識を持ってしっかりやっているところもあるけれどもそれは本当に一握りだよ。」
と言っていましたがまさにその通りだと思います。
海外進出コンサルタントが語る甘い進出話にはお気をつけを!
リスクは特にありませんとか言っちゃう人は信用してはいけませんぞ!

投資家あおやま
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