消費するオタクと消費を作るオタク

こんにちは!!
投資家あおやまです。
先日の記事で、世代コンセプト適合型の娯楽産業とは何ですかと結構な数のお問い合わせを頂きました。

その簡単な説明としてディープな趣味の世界ですと補足しましたが、どうも上手く伝わらなかった様で質問を何件も頂いちゃいましたのでここで補足しておきます。

さらに簡単に言ってしまうと、オタクな世界です。
じゃあオタクな事だったら何でもいいかと言えばそうでもない。

実は、オタクにも2種類いるのだ。
タイトルにもなっている様に、消費するオタクと消費を作るオタク。
例えばガンダムのプラモデルを例に取ってみよう。
ガンダムのプラモデルを普通に作る人は、もちろん消費する側のオタクだ。
しかし、その中でずば抜けた人がいたりする。

それがこの人だ。
製作期間10か月のガンプラが『ヤフオク』に出品され92万円で落札される! 納得のクオリティ
http://getnews.jp/archives/457228

ここまで来ると消費する側ではなく、消費を作るオタクになる。
説明しやすいので、高いレベルを出してみたが、この時点で無理だと思っていまいそうだ。
でも、ジャンルを変えればそんな事はない。

では、カンボジアの話に戻そう。
カンボジアで世代コンセプト適合型の娯楽産業をやっているところはいくつかある。
例えば、高級自転車の専門店、熱帯魚屋、高級バイクの専門店、改造バイクの専門工務店、楽器屋、釣具屋などなどあげたらキリがないが、カンボジア人がやっている所はどれもそれほどレベルは高くないが結構お客さんが入っている。

熱帯魚なんて、入門魚のグッピー1つ取っても奥が深い。
グッピーは繁殖の容易な入門魚だ。
生まれた稚魚は、だいたい3-4ヶ月で大人になる。
妊娠期間は約20日ちょっとで生まれてくる。
つまり早ければ4ヶ月以下で世代交代が出来るのだ。

しかし、尾の形がどうとか色がどうか発色がどうとか、評価の基準がありコンテストまで開かれている。
尾の形も産まれたグッピーの中から形の良いのを選び、さらに世代交代させて、これを繰り返して、自分の好みのオリジナルの形にしていく。
色は、真っ赤なグッピーから真っ白なグッピー、黄色と青のストライプで尾は薄く青いグッピー、カラフルなグッピー等などたくさん作られている。
それぞれの魚の専門ブリーダーが存在する。
理解できない世界かもしれないが、見ていて綺麗なのはわかると思う。

参考URL;http://guppy.cocolog-wbs.com/guppy/2010/12/rrea-6cd1.html

基本ミニチュアダックスフントの作り方と同じだ。
ダックスフントの中で小さいのと小さいのを掛けあわせて、その中で産まれたさらに小さいのを掛けあわせて、その中で産まれたさらに小さいのを組み合わせてと繰り返して小さくなる血を濃くしてコップに入る大きさのミニチュアダックスフントが出来る。

これが馬ならレースに出して結果が出るまで最低4-5年かかる。
その間の経費は凄まじいが、オーナーになる人は後を絶たない。
勝った後の種付料が魅力的なのもあるだろう。
これがグッピーなら3-4ヶ月でしかも馬に比べればはるかに安価にできてしまう。
こうして出来たグッピーはペアで1万円を超える個体が存在する。

綺麗なグッピーを創りだす人も居れば、見て楽しむ人も居る。
これが消費するオタクと消費を作るオタクの違いだ。
どちらが収益になるかは言わなくてもわかるだろう。

まだカンボジアは、この世代コンセプト型の娯楽産業のレベルが低いのだ。
日本で趣味でやっていたレベルでも十分通用する事が多い。
もちろん、そのレベルは年々上がっている。
ひょっとしたらもう既に趣味レベルでは通用しない世界もあるだろう。
しかし、未だに存在していない物もある。

これは逆にチャンスでもある。
日本で上手く行っているビジネスであれば、カンボジアでも上手く行く可能性は高い。

有名なマイクロソフトの創業者のビル・ゲイツがこんな言葉を言っています。
「オタクには親切に。あなたたちは、 いつか、彼らの下で働くことになるでしょう」
ここカンボジアで、自分自身が消費を作るオタクになってみるのはありではないかなと思います。

以上参考になれば幸いです。

投資家あおやま
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