従業員的視点が多い日本人経営者

こんにちは!!!
投資家あおやまです。
日本人の方々から応援メッセージなど頂いております。
嬉しい限りです。

さて、現地にいると困るのが従業員の給料の問題。
よく言われるのが、日本人経営者は給料をあげ過ぎだと言われています。
いくらあげたらいいのか相場がわからないと言うのもあるかもしれません。

逆に中国人や韓国人の経営者は給料をあげなさすぎで頻繁にストに発展していたりします。
どちらが良いかではなくて、ここはビジネス的に考える必要があります。

正しい給料のあり方を理解するには、従業員と経営者は全く真逆の思想をしている事を理解する必要があります。

従業員は、給料をあげてほしいと思っています。
しかし、経営者は従業員の給料は安い方がいいと思っています。

これだけでも全く正反対ですよね?

だから、カンボジアなどの人件費の安い国に進出していくのですが、そこで給料をあげ過ぎてしまったら、カンボジアにくる意味が無くなってしまいます。

先日のブログでお話した、中華系の工場のオーナーのお話を例に出してみます。
中国人の工員の給料が月に500-550ドル程度かかるところが、カンボジア人だと100-150ドル程度になるので人件費が安くなるというお話をしました。

しかし、中国人1人でできる仕事と同じ量をこなすのにカンボジア人3人が必要になる現状があります。
それを改善するために中国から人を派遣して教育しているので余計にコストがかかっています。

もし仮に、自分がこの工場のオーナーだとして、中国人1人で出来る仕事量と同じ量をカンボジア人1人で出来て、教育係もいらない様になれば、むしろ給料をあげてあげたいと思いますよね?
でも、従業員は可能な限り楽な仕事で、給料が上がればいいなと思っています。(極稀に例外がいます)

そんな訳で、理想は成果があって始めて給料が上がる仕組み作りをしないといけません。
甘やかしても、カンボジア人にとっても日本人にとっても良いことは全くありません。
ここはやはり経営者的な考え方が必要です。

ちなみに、参考までに弊社の仕事は営業職になるので契約時に戴くコミッションを一定の割合で従業員に還元しています。

成約して始めて収入が頂ける訳ですので、基本給は高くありませんが、それ以外の報酬は多い時で200ドルを超える事があります。
カンボジアで200ドルは大金ですから、一生懸命に働きます。
先日の夜は、21時過ぎまで残って契約書のチェックをしてました。

最近は少なくなりましたが、昔日本にもフルコミッション制の営業職がありました。
彼らは残業代が出ないのに夜遅くまで仕事をしていました。
まさにそんな感じです。

飲食店などは、休んだ分を減らそうとすると従業員のモチベーションが下がるのでやらないところがあると聞きます。

でも、休んでも休まなくても給料が変わらないとしたらどうしますか?
可能な限りずる休みをしますよね?
もしくは怒られない程度の微妙な遅刻をしてきたりとかですね。

休んでも休まなくても給料が一緒とか意味がわかりませんが、最低でも日割りにするとか、働いた分だけもらえる仕組みを作る事をお薦めします。

工場などは成果給にしてやった分だけもらえるとかもありかもしれないですね。
誰がその計算をするのかって問題は別として・・・・

人件費は、ただ単に安ければいいと言うわけでもなく、頑張っている人が、頑張った分だけ高い報酬をもらえる事が最良です。
その分経営者にも貢献してくれているからです。
これは経営者にとって頭を悩ます問題ですが、色々と試行錯誤が必要ですね。
皆様の参考になれば幸いです。

投資家あおやま

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